1.憧れの注文住宅


私の所有する土地が狭いので、建蔽率オーバーになってしまい、建て替えは難しいと考えていました。隣の方から家を購入してほしいとの話があり購入したのは、2区画あれば憧れの注文住宅で建て替えができると思ったからです。

間取りに関しても、生活してみてキッチンや水回りの配置によって、動線ががスムーズにいかないストレスを感じていたり、不動産会社に勤務していたので、住宅購入検討者に物件案内した際、いろいろな間取りを見てきたりしました。

対面キッチンで冷蔵庫の位置が変わるだけで、生活の利便性が変わることを具体例を挙げて説明してきました。

洗面所への動線が回遊と出入口からの移動で、収納を含めどのように変わるかを考えさせられましたので、注文住宅を建てる場合の構想は徐々に膨らんでいきました。



2.思わぬハプニング



年齢も上がってきておりましたので、自分たち世代での借り入れは難しいと思っていた時に、息子が2世帯の話をしてきたので、チャンスと思ました。玄関も別々にと夢は膨らんできましたが、途中で息子がもっと都心に住みたいと話してきたので、2世帯は難しいと思い、賃貸との併用を考えました。

隣を購入した土地には、昔の防空壕のような地下室があり、地下室をうまく利用したいと設計をお願いしました。

見積もりを見て驚いたのは、地下室が入ると通常の2階建ての建物の価格の2~3倍が必要だったのです。今では、地下室はコンクリートで補強しなくてはならず、防空壕もやり直さなくては利用できないそうでした。

思わぬハプニングから夢を膨らませましたが、これでは借り入れもできず、ご縁がなかったとあきらめるしかありませんでした。



3.それでも家が好き



それでも家が好きだなと思うのは、2階にトイレがない住宅を見るとどの位置だとみんなが利用でき、コストを抑えて設置できるかを考えてしまうからです。設計についての知見はありませんが、素人ながら物件資料を見る際、この間取りは生活しやすいとか収納が多くて便利だとか思ってしまいます。



注文住宅は、家を持ちたい人の憧れです。いつかは自分の思いの詰まった住宅を建てたいという気持ちを持ち続けることで、生活を豊かにしてくれていると感じる今日この頃です。